ひだまり【ライティングマラソン】

ひだまり


真冬の川の水は、透明に清みきっていて、凍るような冷たさを、かもし出します。

魚は、その冷たさのあまり、水草の下に身動きもせず、じっと潜んでいます。

しかし、太陽の光が、川面を照らし、陽だまりができると、一匹の魚が陽だまりにあらわれます。

すると、つられるように、何処からともなく、魚たちは集まってきます。

そして、みるみる何十匹もの群れを形成し、楽しそうに陽だまりの中を、泳ぎ回ります。

太陽の光の暖かさと、一匹の魚の勇気が、他の魚に楽しさを、運ぶことができたんですね。